FALKTALE ARTS THEATER 劇団 民話芸術座

全国の小・中・高等学校での公演(芸術鑑賞会)を中心に、子どもはもちろん大人も楽しめる芝居創りを続けています

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一般公演

一般公演作品一覧

第53回東京公演(夏期)「夏の夜のANGEL」 ⁄ シアター風姿花伝

ここは小さな丘公園。昼は若いカップルや学生、家族連れで賑わっている。夜は天使や悪魔、魔女や妖怪の憩いの場であった。そこへ若いボクサーがトレーニングのために毎晩現れるようになった。

その青年を天国に導く役目の天使美沙エルは、不幸な生い立ちにもめげず、素朴で健気で優しい青年に心を惹かれていき、人間の娘となってそのボクサーの夢を叶えてやろうと献身的に尽くす。人間の娘となった美沙エルと出会い、不思議な力を得て、たちまちチャンピオンになってしまう若いボクサー。とたんに富と名声を手にした。

しかし、邪悪な者たちによって堕としめられる……かつて大事だったものは、哀しい人間の性から壊れていく…。いつか取り戻したくても、二度と戻らない日がくる。

第52回東京公演(夏期)「夏の夜のチェーホフ」 ⁄ シアターKASSAI

終演後の劇場夜中に酔い潰れた老俳優が、ふと目を覚ますと真っ暗な舞台に一人。夢のように過ぎ去った五十年の俳優生活を思い出しながら、孤独と病に抗う。そこへ舞台監督兼プロンプターの老俳優が登場。もうすぐ客入れの時間。早く楽屋に入って準備をして下さいと楽屋に連れ去る。

いよいよ夏の夜のチェーホフの開演。第一場「プロポーズ」が始まり、第二場「結婚披露宴」第三場「一周忌熊」と笑いあり笑いあり笑いありのドタバタ喜劇。

チェーホフの短編「白鳥の歌」の中に劇中劇として「プロポーズ」「結婚披露宴」「熊」をつなぎ合わせ、一本の喜劇に。老いた舞台俳優の人生の悲哀

第51回東京公演(夏期)「あぁ夏の夜の寮歌」 ⁄ アトリエファンファーレ東池袋

2022年の夏、フランスから大きな段ボールの荷物が届いた。大山医院の大先生の大学時代の友人、森高三からの荷物だ。

ここは北海道の北の果て、ロシアとの交易が盛んな稚内のちょっと南の小さな村、手塩。二年前に大山医院の玄関前に行き倒れになっていた老人が、先日、肺癌の為逝去した。自称画家、その男は大山医院の院長の好意で入院中ずっと個室で絵を描き続けた。男を献身的に看病した看護師の安奈。男はその娘をモデルに『素朴なナース』という肖像画を描いた。

男の死後、次々と東京から大山医院にやって来る美術関係者。小さな村の平和な一家に突然のニュース。そのニュースに翻弄される家族。死んだ男の遺したものは?…

第50回東京公演(夏期)「夏の夜のハムレット」 ⁄ シアター風姿花伝

ここは東北のとある農村の公民館。村の青年団によるハムレットの公演初日。カーテンコールの挨拶の途中で、15年前にこの村に起こった事件の回想が始まる。15年前市町村合併に伴い、支援金・補助金・交付金の用途について、村の青年団たちの熱い議論が繰り広げられていた。しかし合併後、元村長の裏切りで公民館が閉鎖され、取り壊しとなることに。青年団長の猛烈な抗議も虚しく、行政の決定は覆らない。

青年団員たちは怒りの中で、この公民館を使って最後の大イベントを企画する。色々な出し物のアイデアが出る中、結局シェイクスピアのハムレットをミュージカル仕立てで上演することになった。

この企画を立ち上げたヒロイン役の娘は、少女のころの約束を信じ、都会へ出ていった愛する男をひたすら待ち続ける健気な女。…そしてこの騒ぎの中ついにその男は帰郷した、だが…。若き青年団たちの熱きエネルギーが、芝居にかける情熱と葛藤と狂気が胸を打つ!そして最後に笑って泣いて、しみじみと…。夏の夜のハムレット。

第49回東京公演(夏期)「夏の夜の夢」 ⁄ シアター風姿花伝

あのシェイクスピアの名作『夏の夜の夢』が民話の世界へやって来た。

庄屋の息子「太郎べぇ」の結婚式を四日後に控え、その披露宴で余興の芝居をやることになった小作人たち。余興の中で一番良かった出し物には、三百両が貰えると聞いて、一同稽古に余念がない。

分家の娘「あや」と刀鍛冶の息子「進之助」との計略結婚。「進之助」に片思いの、分家の娘「おそよ」。「あや」と夫婦の約束を交わした大工の「鶴吉」。この二組の若者と小作人達がやって来た、夜の赤仁田の森。その森に現れる妖精の王「オーベロン」と女王「タイテーニア」、そして、いたずら小僧の妖精「パック」。

恋の三色スミレの魔力で引き起こす、奇怪で甘美な恋の夢物語。民話版『夏の夜の夢』。

第48回東京公演民話芸術座創立40周年記念公演「カノン」(原作:手塚治虫) ⁄ 東京芸術劇場

現役を引退し、仲間と草野球を楽しむ主人公「カノン」こと「加納正典」は、4年前に出席した小学校の最後のクラス会の出来事に思いを馳せる。

あの頃、小学校の教頭を務めながらも、味気ない人生を送っていたカノンにクラス会の通知が届いた。懐かしい西ノ沢村に向かいながら、カノンは小学生時代に出兵した父の日記を読み返していた。父は、反戦運動をしていた親友と別れ、フィリピンの戦地「レイテ島」へ送られた。だが戦況は悪化し死線をさまよう父は…。

やがて小学校に到着したカノン。迎えたのは当時と変わらぬ仲間達と憧れの西田先生。驚きながらも旧交を温めていたカノンだが、徐々に空襲のあったあの日を思い出す。

どんな境遇でも希望を捨てない友人達、父と親友の厚い友情。カノンは失いかけていた生きがいを見つけていく。

手塚治虫が残したメッセージ 「愛」「友情」「命の尊さ」「生きる喜び」そしてそれを「未来に繋ぐ」…。その思いを戦後70年を過ぎた今、この舞台を通してお届け致します。

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